呼びかけ

 西暦併用アピールに加わってください!
みなさんの参加を呼びかけます!


 新元号の発表があって、時代が変わった、新しい時代がやってきたというキャンペーンが繰り広げられました。国民が新しい元号を決めたわけでもなく、天皇の退位と新天皇の即位に伴って、元号が平成から令和に変わっただけです。私たちをとりまく生活の厳しさ、社会の状況には何の変化もありません。

 多くの人々は元号のみの年の表示にとても不便を感じています。様々な場面において私たちが目にする元号のみの年の表示は、世界の中の日本を普遍的な時代の動きから切り離し、この国の時間の進行を隔絶されたものにし、グローバル化の時代においても日本しか通用しない元号のみの表示を頑な続けている状況は、時代錯誤だとしか言いようがありません。

 時間の連続性を意味のない元号で切断しているために、常に換算表が手放せない日常生活。公的機関が元号のみを使っているので、それに右へならえして元号を使用している様々な団体や組織や学校。コンピュータでは西暦で一元管理をしているのに、顧客や利用者には元号のみの表示を通しているための莫大なコスト。

 こんな愚かで合理性のない元号のみの年表示は直ちにやめるべきです。この国は国民主権の国です。国民が決めたものでもなく、政府が勝手に決めた元号の使用を押し付けている現状は改めなければいけません。

 私たちは、元号のみを用いることをやめ、実用性に優れ国際的標準となっている西暦の使用に切り替えること、それが一挙に行うことができないならば当面の移行措置として元号と西暦の併用に踏み切ることを、立法・行政・司法の公的機関、自治体に求めます。

 公の機関が発し使用するすべての文書における年表示については、元号のみを用いることを止め、西暦の併記に踏み切ることを実現していきましょう。

 多くのみなさんがこのアピールに賛同し参加されることを訴えます。

呼びかけ人・36人(2019.6.6現在)
跡見梵(劇団ぐるうぷ・しゅら 主宰)、稲正樹(元国際基督教大学教員)、岩澤俊子(茶道研究家)、内田雅敏(弁護士)、宇都宮健児(弁護士) 、内海愛子(恵泉女学園大学名誉教授)、大江京子(弁護士)、纐纈厚(明治大学教授)、香山リカ(精神科医・立教大学教授)、河合弘之(弁護士)、木戸衛一(大阪大学・ボーフム大学)、熊岡洋一 (千葉商科大学名誉教授)、栗原順子(ジャーナリスト)、斉藤小百合(恵泉女学園大学教員)、斎藤佑史 (東洋大学名誉教授)、笹尾道子(岩手大学名誉教授 )、澤藤統一郎(弁護士)、三條三輪 (劇団ぐるうぷ・しゆら主宰)、清末愛砂(室蘭工業大学准教授)、清水雅彦(日本体育大学教授)、杉山秀子(茶道研究家、駒澤大学名誉教授)、瀬戸岡絋 (クラシック音楽評論家)、田中宏(一橋大学名誉教授)、常行敏夫(元私立大学教員、武蔵野緑教会)、鳥越俊太郎(ジャーナリスト)、中島三千男(元神奈川大学学長)、根森健(新潟大学・埼玉大学名誉教授)、濱野秀樹(さいたま教育文化研究所研究委員)、藤田高景(村山談話を継承し発展させる会)、簑田 孝行(弁護士)、武藤弘佳(月例デモ市民の会)、村田光平(元駐スイス大使)、毛利正道(すわこ文化村村長)、森田実(政治評論家)、安川寿之輔(名古屋大学名誉教授)、米倉洋子(弁護士)