元号に関する世論調査

日常生活で国民は元号や西暦を、どのくらい使用しているのでしょうか。以下世論調査結果です。。1970年代後半時点では9割弱の国民が日常生活で元号を使用していましたが、現在は、どの調査でも3割から4割にとどまっています。

 なお、どの世論調査も、いきなり元号か西暦かを尋ねて、後からいくつかの理由の選択肢がついてくる形のようです。
この形だと、世界で唯一、不定期にリセットされてしまう「元号」を使うことの意味自体は掘り下げられることはなく、現に公文書で元号をのみを使わされている現状の空気感、を写し取ったもの、と理解すべきです。
 また、政府の世論調査は1979年の元号法制定前段で行われて以降は45年以上も行われていません。また、「あなたは,ふだん,手紙を書いたり,人と話をしたりする時,主に,昭和とか大正というような年号を使っていますか,それとも西暦を使っていますか。」と言うような個人の対応を尋ねるものであって、この社会で公文書に元号が適切か、西暦が適切か、という設問はなされたことはありません。

内閣府の世論調査(1974年12月2日〜11日)

「年号制度・国旗・国歌に関する世論調査」 詳しくはこち
Q1 あなたは,ふだん,手紙を書いたり,人と話をしたりする時,主に,昭和とか大正というような年号を使っていますか,それとも西暦を使っていますか。
(83.6%)主に年号、(4.0%)主に西暦、(11.4%)年号と西暦が半々、(1.1%)その他 

内閣府の世論調査(1976年8月20日〜29日)

詳しくはこちら  1979年の元号法制定の根拠とされた世論調査(元号:ウイキペディア)、国民の87.5%が、「ふだん、手紙を書いたり、人と話をしたりする時、元号を使用する」と回答。

内閣府の世論調査(1977年8月22日〜31日

内閣府調査結果掲載ページ 1979年の元号法制定の根拠とされた2回目の世論調査、民の88.6%が、「ふだん、手紙を書いたり、人と話をしたりする時、元号を使用する」と回答。
※アンケート項目のパーセンテージは、内閣府調査結果掲載ページのアンケート項目左側( )内の数字です。 

 年代に元号使用34% 30年間で「半減」

毎日新聞(2019年2月5日 東京朝刊)

 毎日新聞が日常生活での元号使用について、1975年、8979年、89年、2019年におこなった世論調査結果が掲載されています。

 2019年2月の調査では、「ふだん、年代を表す際に、元号と西暦のどちらを使うか」という質問に、「主に元号」と「元号と西暦と半々」がともに34%で並び、「主に西暦」が25%でした。

 1975年の調査で年代使用に「元号」という回答は、82%で、76年の内閣府調査とほぼ同じ割合になっています。30年間で、年代表記に「元号」を使用する人は半減しました。

 いつも使うのは「元号?」「西暦?」(読者アンケート)

 朝日新聞(2015年8月22日)

 1974人に「元号使用」、「西暦使用」、「使う理由」などを調査しています。「いつも使うのは元号」…32%、「西暦」…68%という回答でした。(アンケート結果