すべての公文書は西暦表記に!10月22日講演会開催

2019年10月25日金曜日

運動

  10月22日(火:臨時休日)夜、文京区民センターで「すべての公文書は西暦表記に!」をスローガンに澤藤統一郎弁護士と田中宏一橋大学名誉教授の講演会を行いました。

 当日は政府広報が<今年は、天皇陛下が御退位されるとともに、新天皇陛下が御即位され、新たな元号に変わる特別な年に当たります。御即位に際し、国民こぞって祝意を示すため、「天皇の即位の日」の5月1日と、「即位礼正殿の儀の行われる日」の10月22日が、今年に限り「国民の祝日」となります>と説明する儀式が昼間行われた日でした。内閣総理大臣が台上の新天皇に向かって、「天皇陛下万歳」と三唱する異様な光景がテレビでは一斉に放送されました。

 講演では不定期にリセットされる元号の紀年法としての致命的欠陥と、外国人が増加することも含めて元号表記による日々の生活での混乱、元号が天皇制を支える非民主的な存在として有害になっていること、1950年代には有識者からは元号廃止が当然とされていたことなどのお話しがありました。また、政府が内部のデータは西暦で処理する方向性を正式に決定しておきながら、実際に国民の目に触れる印刷された書類については元号を使わせようとしていることは、「冷和の新しい時代に・・」とやたらと連発する現在の政府が、日々の具体的な諸問題から超越した政治的統合の大きな道具として元号を使おうとしていることがはっきり読みとれる事柄でした。

 今後も会は、公文書を西暦表記にすることで、日本社会を世界の中での「普通の国・社会」にする運動を進めていくことを表明し、一緒に運動をしていくことを呼びかけました。参加者は75名でした。

 なお、当日の資料に興味がある方は連絡フォームからご連絡ください。
 送料とも¥500円でお送りします。

当日資料表紙の写真。すべての公文書は西暦表記に。26ページ
当日資料表紙