元号と西暦はどちらも数字ですから意識していないと、混乱してしまうことがあります。
与那国島版防災カレンダーがにわかに注目を集めてしまった。同町が旧Twitter(現X)で新しい『2006年版』カレンダーを作ったと発表し、間違いに気付いたが、慌てて今度は「2026年」と誤修正してしまい、ようやく最後に「2024年版」と正しく改めた。町役場の公文書は元号表記で西暦を使わないので、元号に慣れすぎて(令和)6という認識が離れず、二度も「6」に引っ張られた、というのが真相だろう。県議会の答弁でも西暦を使うことがある。県道石垣空港線の完成時期について、これまで元号で語っていたが、「2020年代後半」と言い出した。後半年にあたる2029年は令和11年だから「令和11年までに」といってもいいはずだが、めどが立たず曖昧にしたのだろう。そのようにして元号と西暦を使い分けていることは発見だった。多くの自治体が使っている元号だが、公文書に元号を用いると定めた法律はない。県内だと日本復帰を前にした1971年、当時の琉球政府が県政移行後の年号表記を元号にするという通知がある程度。年末年始は元号と西暦の意味を考えてみよう。
このコラムに書かれているとおり、沖縄では1972年「日本復帰」まで公文書は西暦表記でした。
国、自治体のWebページを見てみても、一つの文書の中で元号と西暦が入り乱れている状況です。わかりやすさ、という点から、世界標準に合わせて統一するというのが一番自然な考えでしょう。